下仁田町の会社紹介
【会社紹介】カレーの知識は編集者の経験から 飲食未経験からのチャレンジ!!カレーと珈琲 シモンフッド 阿久澤慎吾さん
9月12日(月)、下仁田町商工会青年部さんとのコラボ授業が行われました。
今回は、下仁田町で「カレーと珈琲 シモンフッド」を営んでいる阿久澤慎吾さんに様々なことをお聞きしました。
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Ⅰ プロフィール
Ⅱ Q&A
事前にいただいたプロフィールカードとお店のWebページを参考に、様々なことを阿久澤さんに聞いてみました。
Q1 プロフィールカードに書かれていた「町のチャレンジショップ」とはどんな所ですか。
A 今、お店のある場所は、もともとは恵比寿屋さんの米蔵で下仁田町に寄付されました。この建物は、下仁田町で新たにお店を始めたい人に、貸し出されます。厨房は必要最小限のものが揃っています。また、家賃も安いので気軽にお店を始められます。
〇 建物の写真
下仁田町「チャレンジショップ」についてはこちら
https://www.town.shimonita.lg.jp/shoko-kanko/m04/m08/20180329134252.html
Q2 プロフィールカードを拝見したのですが、なぜ、大学に進学したかったのですか。
A 当時進路については、あまり深く考えずに、高校を卒業したら大学に進学しよう、と自然に決めた感じです。高校生の時は「(将来)この道に進みたい」という思いはありませんでした。ただ、ずっと下仁田町に住んでいたので、「外の世界に行ってみたい」という思いがありました。東京の大学に進学した後、様々な考えを持っている人、様々な趣味を持っている人、違う地方から来ている多くの人に出会えて、人との交流の幅が広がりました。
高校卒業するまで下仁田町に住んでいました。東京には18年間、住んでいました。前の仕事は雑誌関係の仕事をしていました。自分がやりたかった仕事ができたため、達成感がありました。また、ちょうど18年間住んでいて、年数的にもきりが良かったため(下仁田町に18年、東京に18年ということ)、下仁田に戻ってもいいかなと思い、18年ぶりに戻りました。
Q3 前の職業と全くジャンルが違うのに、なぜ飲食店をえらんだのか
A 下仁田町で一般企業に就職しよう、という気持ちがありませんでした。自分のやりたいことをやるためには、自分で何か立ち上げるしかないと思いました。
雑誌編集の仕事でカレー屋を取材することが多かったため、カレー屋なら自分でもやれるのではないかと思ったからです。
Q4 9月末で「カレーとコーヒーシモンフッド」は閉店してしまいますが、次も「カレーとコーヒーのシモンフッド」という同じ店名で営業するのですか
A シモンフッド、シモン=下仁田のこと、フット=地元という意味を組み合わせた店名です。これまでと同じ店名、名前を変えずに営業します。次に出店するとしても、下仁田町でできたらいいなと思っています。
Q5 シモンフッドを開業するきっかけと、開業するにあたり努力してきたことはなんですか。
A 下仁田町に「チャレンジショップ」という制度がありました。お店を開業するのであれば、カレー屋ならできると思いました。これまで、カレー屋、飲食店で修業したことはなかったが、編集者時代にカレー屋を取材した経験から作ってみたいと思い、練習し、カレー屋になるという目標こそが、一番の努力だった。
Q6 カレーには何種類のスパイスを使い、コーヒーには何種類の豆を使用しているのですか。
A 使うスパイスの種類は、メニューによって異なります。基本的に4~5種類のスパイスを使います。多くスパイスを使うカレーでは10種類のスパイスを使います。作るカレーにあわせて、スパイス本来の味を引き出しています。
家でカレーを作る際には、市販のカレールーを使うと思います。しかし、シモンフッドで出すカレーは、カレールーを使わずに、スパイスを組み合わせて作っています。
(カルダモン、クミン、チリパウダー、ターメリックの4種類の香りを嗅がせていただきました。感想は↓↓へ)
Q7 カレーとコーヒーを主に取り扱っていますが、他の料理を極め、商品として出そうと考えていますか。
A カレーとコーヒー以外の他の料理経験はありません。カレーしか作れないため、今は他の料理を商品として提供することは考えていません。
Q8 WEBデザインや雑誌の編集の仕事はどのような感じでしたか。他に、興味がある職業はありましたか。
A 大学卒業後、就職するとしたら、当時WEBデザインの仕事が流行ると思い、就職しました。WEBデザインの仕事をした期間は少しだけです。
WEBデザイナーの仕事を退職した後は、雑誌の編集の仕事に就きました。もともと、雑誌関係の仕事に就きたいと思っていました。大学時代に雑誌関係のアルバイトもしていました。雑誌編集の仕事では、「食」「自動車」「オートバイ」「テレビ」関係の雑誌編集に携わりました。編集者として記事に取り上げる人を取材する時は、どのような人なのかを事前に調べ、記事にしたときに読者が面白くなるように考えました。誌面に写真を載せるときはどのような画角がいいのか、カメラマンさんに伝える仕事もしていました。
Q9 食材はどこで仕入れていますか、また、1回の仕入れは何日分くらいですか?可能であれば、費用面も教えていただけるとうれしいです。
A 主にスパイスはインターネットで仕入れています。お店は大阪のお店です。肉や野菜は下仁田近辺の業者さんから仕入れています。食材等にもよりますが、主なものは週1回、スパイスは月1回仕入れています。
Q10 飲食店が未経験とありますが、どこで本格的なスパイスカレーの作り方を習得したのですか?
A 自分でレシピ本を見て、そのレシピを参考に少し手を加えて作っています。レシピ本はネットで買いました。
Q11 シモンフッドでアルバイトをしている友達から、お店は毎日忙しく阿久澤さんは朝早く夜遅くまで働いているとお聞きしていますが、どのような感じですか。
A お店は毎日忙しく、前日に仕込まないといけないものや朝仕込んだ方がおいしいものがあります。夜は遅くまで働き、朝は早く起きる生活になっています。提供するメニューを減らせば楽ですが、それぞれのメニューを楽しみにしているお客様がいるので減らすことはありません。
現在、4~5人がアルバイトをしていてくれて、仕事を手伝ってくれているので健康面では今のところ大丈夫です。
Ⅲ カレーのスパイス
実際に「カルダモン」「クミン」「チリパウダー」「ターメリック」の4種類のスパイスの香りを嗅がせていただきました。
カルダモンは、さわやかな感じの香りでした。
クミンは、「スパイスカレーだなぁ」と思う香りでした。
チリパウダーは、見た目の赤さから「とても辛そう」という感じでした。
ターメリックは、黄色く鮮やかでしたが、独特の土の匂いを感じつつ。カレーだなあと思う香りでした。
家で作るカレーはカレールーを使っていますが、ルーを使わないこれらのスパイスを組み合わせたカレーを今度食べてみたいと思いました。
カレーの写真は阿久澤さんからいただきました。
左からポークビンダルーカレー、バターチキンカレー、下仁田ねぎとえびのカレーポタージュ(季節限定)
Ⅳ コーヒーの試飲
阿久澤さんのご厚意でコーヒーを淹れていただきました。
豆の種類は「浅煎り」と「深煎り」の2種類のコーヒーを試飲しました。
コーヒー豆を私達の前で豆を挽いていただきました。挽いたコーヒーの粉は、さらにいい香りがしました。その後、ドリップしていただきました。お湯は、一気に入れるのではなく、数回に分けることによってコーヒーの深みが増すらしいです。
実際に、浅煎りのコーヒーと深煎りのコーヒーを飲み比べしました。
浅煎りコーヒーは、フルーティーな香りがし、あっさりとした印象でした。
深煎りコーヒーは、コーヒー本来の濃い味がしました。
試飲後、浅煎りコーヒーと深煎りコーヒーのどちらがよいか、クラス内アンケートをとったところ、多くの人が深煎りコーヒーのほうが飲みやすかったという感想が多かったです。
Ⅵ 取材をしての感想
生徒S
シモンフッドで食事をしたことがあります。とても、おいしいカレーでした。この授業ではじめて、カレーになる前のスパイスの香りをかぎました。スパイスを組み合わせることによって、それぞれ、違う香りが1つのカレーになっていることに感動しました。
生徒M
コーヒーを飲むといっても、主にインスタントコーヒー、ミルクを混ぜて飲みます。ドリップした本格コーヒーは、ブラックでもとてもおいしかった。
生徒K
阿久澤さんの話を聞いて、自分もスパイスからつくるカレーを作ってみたいと思いました。
生徒T
店名のシモン=下仁田をいれていることから地元愛を感じました。東京での仕事の経験を下仁田、カレー屋さんでも活かしていることがすごいと思いました。
生徒H
実際に、4種類のスパイスの香りを嗅いで、スパイスとカレーに興味がわきました。料理が好きで、将来、飲食業に携わりたいと思っているので、阿久澤さんの話が参考になりました。
生徒M
普段、コーヒーを飲みませんが、深煎りと浅煎りの2種類のコーヒーを飲ませていただき、深煎りのコーヒーが自分の好みでした。
生徒T
スパイスを組み合わせて、1皿のおいしいカレーを作るってすごいんだなぁと思いました。
生徒K
はじめて、本格コーヒーを飲みました。コーヒーの香りはとてもよかったです。
取材協力
阿久澤 慎吾さん
カレーと珈琲 シモンフッド (2022/9/30に移転のため一時閉店)
Webページ(https://shimonhood.com/)
2022/9/30(金)までの場所
群馬県甘楽郡下仁田町大字下仁田202 TEL:0274-67-5651
営業時間:11:30〜19:00(18:30LO) 定休日:月、火(祝日の場合は営業し翌日振替休み)
新住所については後日掲載します。
おまけ
授業担当者がこっそり、食事にいったときの写真です。とても、おいしかったです!
サバカレー、ティラミス、コーヒー